シャンプーが泡立ちにくい原因と解決法

「シャンプーが泡立たない。」
誰もがこんな経験一度はあるはず。
泡立ちが良くないと髪が絡まり抜け毛の原因になったり、摩擦で枝毛や切れ毛の原因になることも。この記事では、泡立ちにくい原因と解決法を美容師が分かりやすく解説します。
シャンプーが泡立ちにくい原因と解決法
原因1.頭皮の皮脂と汚れ
頭皮が皮脂やホコリなどで汚れていると、シャンプー剤や水が油分によって混ざらず、泡立ちが悪くなります。
解決法
シャンプー前にブラッシングをして汚れを取り除きます。
また、ブラッシングをすると髪の絡まりも解けるのでシャンプー時の摩擦を軽減することができます。
次に予洗い(シャンプー前の流し)です。
日常生活で髪についた汚れはこの予洗いで7〜8割は落ちると言われています。理想は3分ですが、1分弱を目安に行うと良いです。
原因2.スタイリング剤
スタイリング剤は基本的にオイルベースの物が多く、髪に油分の膜を作ります。その油分の膜がシャンプー剤が泡立たない原因となっています。
最近ではヘアオイルやバームなどのオイル系スタイリング剤が主流なのでより泡立ちを悪くしています。
解決法
スタイリング剤を落とすために、ここでも予洗いをしっかり行いましょう。
2度洗いを勧めない理由としては、頭皮の皮脂を過度に取り過ぎてしまう可能性があるからです。洗浄力が強くないサロンシャンプーを使用している方は、比較的その可能性は低くなりますが、市販のシャンプーは洗浄力が高く頭皮にも髪にも刺激が強いためです。
それでも、泡立ちが良くない方は別の記事で正しい2度洗いのやり方を解説していきます。

原因3.シャンプー前の予洗いが不十分
シャンプー前の予洗いをしっかりできていないと、髪の芯までしっかり水分が浸透せず泡立ちが悪くなります。
上記にも記したように、理想は3分ですが1分弱を目安に上からだけでなく、生え際や後頭部、襟足などしっかり濡らしましょう。
お湯の温度は36〜38℃前後のぬるま湯が適温です。
※温度が高すぎると、頭皮や髪の乾燥を引き起こし、頭皮トラブルの原因になることもあるので注意しましょう。
原因4.シャンプー剤の量が少ない
シャンプー剤の使用量が少ないと泡立たないことがあります。
シャンプー剤によって適正量が異なりますが、下記を参考にしてみて下さい。
髪の長さ | シャンプーの量 |
---|---|
ショート | 0.5プッシュ~1プッシュ |
ボブ | 1プッシュ |
ミディアム | 1プッシュ~1.5プッシュ |
ロング | 1.5~2プッシュ |
+量が多い方 | 上記の量に+0.5プッシュ |
原因5.撥水性の髪質
水を弾く髪質の場合、水とシャンプー剤を弾いて泡立ちにくい場合があります。
下記の特徴に当てはまる方は撥水性の髪質の場合が多いです。
- カラーやパーマをしていない
- 1本1本の毛がしっかりしていてハリ・コシがある
- 直毛で硬い髪質
- アイロンで巻いてもカールがつきにくい
- パーマがかかりにくい
- 白髪
解決法
予洗いをいつもより長くすると、髪の芯までしっかり水分が浸透するので泡立ちが良くなります。また、シャンプー剤の使用量を少し多くするのもいいでしょう。
原因6.気泡性の弱いシャンプーを使っている。
シャンプー剤に配合されている洗浄成分の種類によって泡立ちにくいものがあります。主に、アミノ酸系やベタイン系と呼ばれる種類は比較的、泡立ちは弱めのものが多いです。
ただし、アミノ酸系やベタイン系は洗浄力が強すぎず、肌にも優しいなどメリットも多いので気泡性の強いだけが一概に良いという訳ではありません。

まとめ
シャンプーが泡立ちにくい原因には、様々な髪質や生活習慣、環境によって違います。
皆さんそれぞれの解決法を見つけることはできましたか?
シャンプーは毎日するもの。
そんな毎日を正しいやり方、自分に合った方法で行うことで今まで髪や頭皮で悩んでいたことが解決できるかもしれません。
そのお手伝いをさせて頂けたらと思います。
他にもシャンプーに関するお悩みやその他気になることがありましたらコメントお待ちしています。
下記の記事も参考にしてみて下さい。
