ヘアカラー後のアフターケア10選

ヘアカラーはなくてはならないものの一つですが、カラーをする上での背景は人それぞれ。
ファッションを楽しんだり、印象や雰囲気を変え気分を上げたり、はたまた白髪を染めたり。最近では、ダンスが10代を中心に流行ってることもあり小学生もカラーをする時代です。
そんな誰もがカラーをする中で、ヘアケア(アフターケア)はおろそかにされがちなものですが、このアフターケアこそが髪を綺麗に保ち、色持ちに繋がる重要な要素です。
今回はそんなヘアカラーのアフターケアについて紹介します。
ヘアカラーの色持ちがよくなるアフターケア
1.ヘアカラー後のシャンプーは24時間後
ヘアカラー後は24時間経ってからシャンプーするのがおすすめです。
色素が髪にしっかり定着するには、実際48時間程度かかるといわれています。
さすがに48時間は我慢できる範囲ではなので、24時間は空けてからシャンプーすると色素の定着と髪内部の成分の流出を抑えることができます。
2.洗浄力の優しいシャンプーを使う
どのシャンプーを使うかによって髪色の色持ちが変わってきます。
シャンプーは頭皮や髪の汚れを落とすだけでなく、ヘアカラーの色素も落としてしまいます。
そのため、洗浄力の優しいシャンプーは、ヘアカラーの色持ちにも効果を発揮してくれるのでおすすめです。
シャンプーの種類について
シャンプーの種類は大きく分けて3種類
- アミノ酸系シャンプー
- 高級アルコール系シャンプー
- 石けん系シャンプー
その中でもアミノ酸系シャンプーが洗浄力が優しく、保湿力が高いのでおすすめです。
詳しい解説はこちらを参考にしてください。

アミノ酸系シャンプーについて
主成分として
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイルグリシンK
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ラウロイルサルコシンNa
などの、上記の名称がついてるものは、アミノ酸界面活性剤のシャンプーです。
成分表示を確認して、これらの成分が含まれているものを選ぶと良いです。
3.髪ではなく頭皮を洗う
正しいシャンプーのやり方は、髪ではなく頭皮を洗うのが正解。
髪を洗うことで、摩擦でキューティクルが傷ついてしまいダメージの原因に。
結果、カラーの色落ちにも繋がります。
予洗い(流し)だけでも日常生活の7〜8割の汚れは落ちるといわれているので、その落としきれない皮脂や汚れを、シャンプーを使って頭皮を優しくマッサージするようにすると良いです。
髪を洗わないことを意識するだけで、カラーの色持ちが格段に良くなるでしょう。
4.ぬるま湯(36〜38度)で髪をすすぐ
お湯の温度が高いと、ヘアカラーが落ちる原因になります。
また、頭皮にも負担がかかり乾燥やフケなども引き起こしてしまうので注意が必要です。
ぬるま湯の基準は36〜38度が理想ですが、冬場は40度が良いです。
5.トリートメントは最適な時間置く
トリートメントの放置時間が長すぎると、ヘアカラーの色落ちやベタつきの原因になってしまいます。
栄養分が十分に浸透した後は、時間を置いても効果はほとんどないため放置時間の目安は7〜10分くらいが良いでしょう。
6.髪を濡れたままにしない
髪が濡れているとキューティクルが開いてる状態になるので、色落ちしやすくなります。
シャンプー後タオルドライをしたら、洗い流さないトリートメントをつけてすぐに乾かしてください。
自然乾燥はNGです。
7.洗い流さないトリートメントを必ずつける
洗い流さないトリートメントは、髪に水分と油分を補い保護して表面のキューティクルを整える役割があります。
また、ドライヤーによる熱ダメージ、紫外線、乾燥などから髪を守ってくれるのでヘアカラーの色落ちを防ぐことができます。
洗い流さないトリートメントにはいくつか種類があります。
コーティング力の高いオイルタイプ
保湿成分やダメージ補修力のあるミルクタイプ・クリームタイプ
髪全体への浸透力が高いミストタイプ
自分の髪質に合ったものを選ぶのがポイントです。
お風呂からでたらすぐにつけて、荒めのくしを使ってコーミングすると付けムラが起こりにくいです。
8.ドライヤーの温度に注意
ドライヤーの熱も注意するポイントの一つです。
ドライヤーを髪の近くで当ててしまうと髪が高温になり、ダメージの原因になってしまいます。
正しいドライヤーの使い方は、熱風と冷風を交互に切り替える方法かドライヤーを振りながら乾かす方法の二つです。
乾かす順番は、根元を先に乾かし、最後に毛先を乾かします。
理由として髪は、毛先に向かってダメージ量が多くなるため、ダメージしている毛先の方が乾燥しやすい性質を持っているためです。
毛先を先に乾かしてしまうと、オーバードライになりパサつきの原因に繋がるので根元から乾かすのを意識すると良いでしょう。
9.アイロンの温度に注意
最近では、アイロンを毎日使うという方も多く、ドライヤーだけでなくアイロンによる熱ダメージも増えてきています。
アイロンの温度は140〜150度が理想です。
160度以上であててしまうとヘアカラーの色落ちが格段に速くなり、ブリーチ毛ではより顕著に現れます。
ここでもう一つ気をつけて頂きたいのが、3000円台など比較的安価なヘアアイロンは温度表示がないものや、表示温度より高い温度がでていることが多いので、そういった場合は一番低い温度設定にすると良いです。
10.紫外線に気をつける
紫外線を浴びることで、髪がダメージします。
ダメージによりキューティクルが開き色落ちの原因に、さらに紫外線により色素そのものの構造が変化し褪色してしまいます。
よくカラーをした後、表面だけが明るく抜けてしまうのは、髪の表面により多くの紫外線を浴びてしまうためです。
予防策は、紫外線UVカット成分配合のヘアスプレーやヘアオイルをつけて、帽子や日傘を活用し紫外線から髪を守りましょう。
髪だけでなく肌にも良くないので、できるだけ日常的に紫外線を避けるようにすると良いです。
番外編
海、プール、温泉に髪をつけると色落ちの原因になってしまいます。
海水のphはアルカリです。
髪は弱酸性なので、海水に浸かるとアルカリ性に髪が傾きます。
これにより、キューティクルが開きダメージ、色落ちの原因に。
対策として、海水に入った後はしっかりシャワーを浴びて、髪を弱酸性に戻してくれるコンディショナーを使いましょう。
プールには塩素が含まれています。
この塩素は強い酸化作用があり、髪のメラニン色素や、ヘアカラーの色素を脱色してしまいます。
対策として、海の時と同様にシャワーでしっかり流し、コンディショナーを使い髪を弱酸性に戻しましょう。
温泉は成分にもよりますが、温泉のphや高い湯温によって色落ちを引き起こす原因になるので注意が必要です。
まとめ
ヘアカラーはその日の気分やファッションを楽しむためにとても必要なもの。
私たち美容師は、そんな皆さんに一日でも長くカラーを楽しんで欲しい、そんな思いからこの記事を書きました。
日々の生活の中で、なるべく髪の毛をダメージさせないことで色落ちはもちろん、パサつきや切れ毛がなくなり、理想の髪を手に入れることができます。
ケアというものは、毎日の積み重ねなので少しづつ意識して行うと良いでしょう。