美容師が教える、正しいシャンプーのやり方


シャンプーはほとんどの方が毎日するもの。
そんなシャンプー、皆さんは正しく洗えていますか?
シャンプーの使い方、洗い方を見直すことで頭皮のコンディションが良くなり、かゆみ・フケ予防、薄毛予防、生えてくる髪がキレイになるなどの効果が期待できます。
この機会に一度、洗い方を見直してみてはいかがでしょうか?
シャンプーの正しい手順
1.ブラッシングで汚れ、絡まりをなくす。
シャンプーの前に、ヘアブラシを使いブラッシングをしましょう。
ブラッシングをすることで、頭皮や髪についた汚れや、ホコリ、抜け毛を取り除くことができます。また、髪の絡まりをあらかじめ取っておくことによって、シャンプー中に髪が引っかかて抜けることを防ぐことができます。
さらに、ブラッシングすることにより頭皮に程よい刺激を与えられるため、血行促進やマッサージ効果も期待できます。
2.予洗い
実は、この予洗いがシャンプーにおいて一番重要なポイントになってきます。
ポイントは主に、2つ
1.お湯の温度
お湯の温度は36~38℃前後のぬるま湯が適温です。
正直、中には40~42℃の熱めのお湯で流したほうが頭皮がすっきりするなんて方もいて、ぬるいと感じる方は多いと思います。
お湯の温度が高すぎると、頭皮や髪の乾燥を引き起こし、頭皮トラブル(かゆみ・フケ・赤み)の原因になることも。
また、ヘアカラーの色落ちの原因にもなるので、デメリットは多いです。
2.予洗いの時間
結論、理想は3分。目安は1分弱。
長いですよね。
しかし、10秒や20秒など短い時間で流そうとすると、髪の内部までしっかり水分が行き渡らないうえに、最近はワックスのほかにオイルやバームなどの油分系のスタイリング剤が主流になっているのでより時間をかけるのが必要になってきます。
日常生活で髪についた汚れはこの予洗いだけで、7~8割は落ちるといわれています。この予洗いを怠ると、適量より多くの量のシャンプーを使わなくてはいけなくなったり、頭皮や髪を過度に擦ったりするので、コスト面と髪のダメージ両方で悪循環が生じてしまいます。
理想は3分ですが、あくまで理想ですので1分弱を目安に行うとよいです。
特にミディアム~ロングの方は水分が行き渡りにくいので、いつもより少し時間を長めに流すことをオススメします。
3.適量でのシャンプー
シャンプー剤は、量が少ないと泡立ちが弱く、多過ぎると頭皮に残りやすくなります。
基本のシャンプー剤の適量は下記を参考にしてください。
髪の長さ | シャンプーの量 |
---|---|
ショート | 0.5プッシュ~1プッシュ |
ボブ | 1プッシュ |
ミディアム | 1プッシュ~1.5プッシュ |
ロング | 1.5~2プッシュ |
+量が多い方 | 上記の量に+0.5プッシュ |
シャンプー剤の種類によって、適正量が変わってくるので髪の長さや、量でご自身の適量を知ることが大切です。
4.泡立て方
シャンプーをしっかり泡立たせることが重要です。
そうすることで、まんべんなく髪と頭皮の汚れを取り除くことができます。また、摩擦などからの刺激を抑える役割もあるので、しっかり泡立たせましょう。
泡の立て方
- シャンプー剤を手のひらで空気が入るように混ぜます。(シャンプーをそのまま頭皮や髪につけるのはNG。すすぎ残しの原因になります。)
- 頭頂部、両サイド、後頭部に泡をのせなじませます。(この時、手をネコの手にして全体を円を描くように動かすと、空気を含ませやすいです。)
5.正しい洗い方
指の腹を頭皮に当て、地肌をマッサージするように洗いましょう。地肌から指を離さないように、頭頂部に向かって引き上げるようにすると、リフトアップ効果も期待できます。
髪や頭皮を一生懸命ゴシゴシ洗うのはNG。指の先や、爪を立てて洗うと頭皮に傷がつき、頭皮トラブルの原因になります。
洗う部分とポイント
1.側頭部 左右の耳上から頭頂部に向かって円を描くように動かしながら引き上げていきます。
2.頭頂部 頭頂部からつむじ周りをジグザグに動かしながら洗います。
3.前頭部、生え際 生え際付近は髪が他よりも細いので優しい力でマッサージするようにシャンプーをします。
4.後頭部 襟足は髪の密度が高く、意外と洗い残しが多い部分になるので、上下や左右と様々な方向から洗うとよいです。
6.すすぎ
ヌルヌル感がなくなるまでしっかりすすぐのが大切です。
シャワーヘッドを頭皮に近づけシャンプーの時と同様、指の腹でマッサージしながらすすぎましょう。
ポイント
シャンプー剤が髪や頭皮に残ると毛穴詰まりや肌荒れの原因になり、かゆみ、フケ、赤みなどの症状がでることがあるので入念に流しましょう。
目安は、シャンプーした時間の倍の時間を使ってすすぐと良いとされています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段何気なくやっているシャンプー。
意識するだけで、髪はもちろん頭皮の悩みも解決されるかもしれません。ひとつひとつは小さなことですが、その積み重ねで大きな効果を得ることができます。
これを機会に皆さんも、シャンプーの正しい洗い方マスターしてみてはどうでしょうか。
※記事の内容は、効果効能、安全性を保障あるいは否定したりするものではありません。